上町天満宮(うえまちてんまんぐう)

■上町天満宮(うえまちてんまんぐう)

上町天満宮(うえまちてんまんぐう)

■今宿上町天満宮鬼すべ(福岡市民民俗文化財(無形民俗)指定

主な行程

・毎年一月七日夜、上町天満宮の神殿にて「鬼すべ祭典」を開催して、その後町内の子供、天青会を中心に、お祓い、お汐桶、お守箱、鐘、太鼓、鬼の面などを持ち、鬼は赤い衣装を着用し今宿海岸にて、お汐いを取り町内に戻る。

・一行は鐘や太鼓、ホラ貝を吹きながら「鬼じや、鬼じや」と声をあげ、鬼押しをしながら各組を廻る。

・接待所では、鬼、お祓い、お汐、お守、鬼の面などで新年の挨拶をし接待を受ける。

・その後天満宮に戻り、境内では「松葉火」が焚かれ「替えましょ替えましょ」と云って、「金のウソ」を回し、一年間の無病息災を願う。

・最後に鬼は猛火の中を突進し、「鬼蔵」の中に押し込み参拝者全員で「祝めでた」を歌い行は終了する。

由来・伝統

 行事が始められた時起は明確ではないが、地元にはいつの頃か太宰府より天満宮を勧請し、その際に鬼すべを開始したと言う言い伝えが残る。

 行事で使用する道具の多くに、昭和九年(1934)三月の「百年祭」に際して新調した旨の墨書があり、ここから天満宮の勧請、または行事の開始が天保五年(1834)のことである可能性が推測される。

今宿上町天満宮鬼すべ行事保存会

上町町内会一同

平成二十五年三月吉日