健康コーナー 目にも定期検診を

今宿タイムズ

■健康コーナー 目にも定期検診を

目は小さな器官ですが、「見る」ことで「情報を脳に伝える」という重要な働きをしています。外部からの情報の80%は目から入ってくるともいわれています。

ところが、加齢とともに目の病気にかかりやすくなります。代表的な病気には、白内障、緑内障、加齢黄斑変性症などがあります。糖尿病の人では、糖尿病網膜症が起こる可能性も高くなってきます。目は2つあるため、片方の目が見えにくくなっても、両目で見ていると異常に気づかないケースが多く注意が必要です。そのため、症状に気付いた時にはかなり進行している場合が少なくありません。

白内障では「目がかすむ」「すりガラスを通してみているみたい」などの症状があります。老化や紫外線などの影響で水晶体が濁ることが原因です。帽子やUVカットのサングラスを使用して、目に入る紫外線量を少なくするといいでしょう。進行したら手術を受けると白内障による視力障害は改善します。

緑内障は、何らかの原因で視神経が傷つき、見える範囲(視野)が狭くなっていく病気です。進行すれば、失明にもいたる病気ですが、自覚症状が出るのが遅く、ゆっくりと進行していくので初めのうちは自分ではなかなか気づきません。有病率は40歳以上の20人に1人、加齢と共に高くなり、70歳以上では10%を超えます。

特に親や兄弟に緑内障にかかった人がいる、あるいは近視が強い場合は緑内障にかかる危険度が高くなります。一度欠損した視野は元に戻ることはありません。緑内障は治る病気ではありませんが、早期発見し、眼圧をコントロールする治療を継続することで視野の維持ができる可能性が高まっています。

加齢黄斑変性は文字通り、加齢が原因で起こる目の病気で、高齢化に伴い患者さんが増加していま
す。早い人では40代でも発症します。男女比が3対1と男性の多い病気です。網膜の中心の黄斑という場所がダメージを受け異常が起こり、ものがゆがんで見えたりぼやけたりします。

加齢黄斑変性は「滲出型」と「萎縮型」の2タイプに分けられます。日本人に多いのは滲出型で黄斑に病的な新生血管が発生するタイプで進行が速く放置すると0.1以下の視力になることがあります。一方、萎縮型は加齢により網膜の細胞がじわじわと萎縮していくタイプで進行はゆっくり視力が0.1未満になることはほとんどありません。
滲出型にはk、新生血管の成長を抑える抗血管新生薬を眼内に注射する治療法などで視力の改善が期待できるようになりました。ips細胞を使った治療の臨床試験が間もなく始まり、今後さらに進んだ治療の可能性が高まっています。また、発症や進行には環境因子も関係しています。例えばタバコを吸う人に多く、緑黄色野菜や青魚をよく食べている人は発症しにくいことがわかっています。

黄斑は青い光に弱いので強い光を避けるようにしたほうがいいでしょう。

糖尿病網膜症は、糖尿病の患者さんの増加とともに増えています。血糖の高い状態が長く続くと、網膜の細い血管が損傷され変形したり詰まったりして視力の低下を招きます。糖尿病にかかっている期間が長くなればなるほど発症率が高くなります。普段から内科の受診とあわせて眼科も定期健診されるといいでしょう。

加齢による目の病気は、早期発見、早期治療が大切です。40歳をすぎたら、時々片目ずつ物を見て自分で見え方をチェックし、年1回程度の眼科検診をされ目の健康を守ってください。

ふくだ眼科クリニック

院長 福田 恭江

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■平成25年(2013年)10月1日 第373号
福岡市が新たな見守り推進プロジェクト事業開始
第2回 原子力防災研修会
ストップマーク(路面シール)の貼付作業
今宿校区スポーツフェスタ
玄洋校区体育祭
玄洋小学校PTA成人教育講演会
西松原一丁目町内が防災避難訓練を実施
視覚障碍者福祉フェスティバル
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今月の男女共同参画
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玄洋校区 子どもリーダーキャンプ
今宿校区 子どもリーダーキャンプ
玄洋小学校交通安全 横断幕標語決定
栞シリーズ 歴史の町今宿11
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全国大会出場の夢・実現
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