コーヒーブレイク

今宿タイムズ

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■コーヒーブレイク

 今年は、家族バラバラの1年のスタートだった。熊本への帰省は娘と私の2人。元旦から模試を受ける次男と主人は福岡に残り、東京の長男は「交通費かかるけん、正月は帰らんよ」と電話をよこした。お雑煮など作れる筈もなく正月らしい食事などできないであろう長男が可哀想で「何か送ろうか」と尋ねると「姉ちゃんが送ってくれたハムと唐揚セットがあるからいらんよ」と答えた。

 「それなりにバランス考えているから。今日は魚の煮付け作ったし」との事。何の魚か尋ねると「深海魚。安いんだよね」と返事。その食生活に強烈に興味がわいたものの、「初詣くらい行きなさい」と電話を切った。長男と話していると、いつも少し不安になるのは何故だろう。

 今は誰も住んでいない実家も、病院から母が戻り私達姉妹が揃い正月を迎える準備を始めると、その止まっていた時間が動き出す。紅白が中盤になる頃、溜まった郵便物の中にお寺からのお知らせを見つけた。曾祖母の50回忌を1月中旬に迎えるというものだ。孫である父は亡く、本家である以上
私達が法事を行わなければならないのだろう。が、父の兄弟や従兄達がいるのにという気もしてくる。とにかく日取りを決め叔父達に連絡した。

 49年前の曾祖母のお葬式での話はこれまで何度も聞かされている。1歳の誕生日前だった私はお経の鐘がチーンと響くたびに「おっ?」と声をあげ皆泣きながら笑いを堪えるのに苦労したそうだ。私自身が全く覚えていないこの話は、そこに居合わせた人の記憶に残ってしまったらしい。電話の向こうで皆、その思い出話を蒸し返し最後に「あんたもう50歳になると?」と余計なことに気付いて終わった。曾祖母も、ひ孫の私が50歳を控えて自分の50回忌の法要をするなんてと、驚いているに違いない。親戚中に私の歳が盛大にばれて曾祖母の法事は終わった。

 鏡開きの数日前、長男から「足の指が痛くて歩くのが大変やった。痛風かも」と電話がきた。とにかく病院に行くように言った翌日又、連絡が入る。「病院行ったら霜やけだって」私は悟った。きっとこの長男とのやり取りの中で私は疲れ老いていくのだろう。

 (R)

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■平成26年(2014年)2月1日 第377号

初日の出のように展望が明るい「今宿地区新春のつどい」
井出の口ふみきりの拡幅 今宿校区自治協議会
今宿子育てサロンぴよぴよ「お楽しみ会」
玄洋校区社会福祉協議会「歳末ふれあい事業」
地域育成講座「しめ縄作り」
今宿校区社会福祉協議会 ふれあいネットワーク福祉研修
今月の男女共同参画
うわごと
新春座談会 地域と子どもと小学校
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[投稿]ねんりんピックよさこい高知2013 期間/2013年10月25日~29日に参加して
玄洋句会 正月
ご芳志の御礼