うわごと

■うわごと

　義務教育の責任者に、「現在に繋がる日本史上の大きな出来事は明治維新だ」だから「歴史教育は明治維新から始めるべし」と言った事がある。

　というのは”物事には原因があるから結果がある”例えば、フランス等での悲惨なテロ、中東の混乱、その責任は欧米にあるという指摘があるがなぜか。

　中国・韓国が歴史認識で我が国にいつも神経を尖らせているのはなぜか。

　日本は戦後70年になるが、その傷が完全に癒えたとはとても言い難い、なぜ原爆を落とされるまで戦争をやめなかったのか等々。

　「現実世界の政治や経済がどんな因果関係で動いているのか。この疑問に答えられない歴史書は無意味だ」（茂木誠・駿河台予備学校講師）。

　で、自分の経験から言うと、学校での授業はいつも古代からスタートし、明治維新の段階に来ると3学期も押し詰まってくるので超スピード、どうちゃらこうちゃら。

　この複雑な現代を生きる我々に真に必要な知識は、明治以降の日本、2度の大戦前後の世界の流れであろう。

　「近現代史を把握しておけば国内外の様々なニュースを身近な問題として捉えられるようになる」（日本橋女学館高厚海教諭）。

　文科省も「昨今の世界情勢を理解するには近現代史の転換点を重点的に学ぶ必要がある」と言うようになった。

　で、子や孫に数学、物理、英語等では適わないが、歴史で対抗することは十分可能。

　若者にも近現代史は必須だし、これなら親が子と孫と議論ができるだろう。

　家族の会話のきっかけになるかも。

　さて28年もスタート。

　家族も地域も国も平和でありますように。

　願わくば世界も。

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■今宿タイムズ平成28年(2016年)1月1日第400号