コーヒーブレイク

今宿タイムズ

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■コーヒーブレイク

 まだ肌寒い2月下旬、長崎在住の友人の娘さんから一本のお電話を頂いた。「今度、母たちの模擬結婚式をするから、出席してほしい」

 模擬結婚式?はて、それはいったい何?と話を聞くと、彼女にはブライダル関係の専門学校に通っている友達がいて、その友達が卒業制作課題として、数名のグループでどんなテーマで式を行うかという企画から招待状の作成、受付、進行など一連の結婚式をすべて執り行うそうで、そのカップルのモデルを探していたので「式を挙げていない両親にさせて」とお願いしたらしい。彼女の話によると「母は照れて、招待客とかはいいよと言うけど、それではちょっと寂しいので、サプライズで来てほしい」ということだった。

 子どもの成長過程において、親子関係が多少ぎくしゃくすることは少なくないと思う。我が家でもそうだったし、友人のところもまた然り。「ロングランな反抗期だよね?」とどれだけ夜な夜な話したことだろう。それでも時が経ち、こうして穏やかにお互い思いやれる日がくるのだと、彼女と話していて胸が熱くなった。

 そして3月、同じく出席する友人と2人で長崎へと向かった。長崎まで電車で約2時間、ずっと喋りっpなし。きっと周りの人からは「うるさいなー。どんだけ喋るんじゃ、このおばさんたち」と呆れられていたに違いない。

 長崎に到着するとまずは中華街へ直行。江山楼という人気店で順番待ちまでして特製ちゃんぽんを味わい少し、旅行気分を楽しんだ。

 辺りも暗くなってきた頃、本来の目的の会場へ到着。学生さんプロデュースの模擬結婚式が始まった。招待状や式次第には和柄の布でカバーを掛けるなど「和とコラボさせた」という結婚式はチャペルでありながら会場の装飾も和風。花嫁の白いドレスには揃いの和柄の帯が結ばれているなど、斬新かつ手作り感がいっぱいの結婚式だった。もちろん学生が初めて取り仕切る式だから、ちょっと上手くいかなかった場面もあったけど、却って一生懸命さが伝わってきてとても温かい結婚式だった。彼らの頑張りが、友人やその家族の幸せそうな顔を引き出したは、間違いない。

 「今日だけ魔法をかけてもらったんだよ。」と微笑む友人は、相変わらず綺麗で可愛かった。そんな友人を包み込むように微笑む花嫁。たまたま今日が誕生日という彼に「これは誕生日プレゼントだよ」という娘さん。春の陽だまりのような幸せがここにある。
(A)

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■平成26年(2014年)4月1日 第379号
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横町町内会で津波想定訓練とHUGの防災訓練
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西都1、2丁目の子ども会育成会設立に向けた第2回意見交換会
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農楽苦花園(のらくろかえん)チューリップ祭りのお知らせ
中央卸売市場、西部3Rステーションを見学 玄洋校区ごみ減量・リサイクル推進会議
心も体もぽっかぽかに「さくら草コンサート」
今月の男女共同参画
撫でたいほどぺんぺん!かわいい花だよぺんぺん!
あなたの才能が紙面を飾ります。
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西区市民吹奏楽団 第12回スプリングコンサート
玄洋句会 木(こ)の芽 春の雪
ご芳志の御礼